2022.7.2
首位の青木瀬令奈、まくり→逃げ切りVへロックオン
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
JLPGAツアー2022シーズン第18戦『資生堂 レディスオープン』(賞金総額1億2000万円、優勝賞金2160万円)大会第3日が7月2日、神奈川県横浜市・戸塚カントリー倶楽部(6570ヤード/パー72)で行われた。通算11アンダーで青木瀬令奈が首位。1打差の通算10アンダー、2位タイに吉田優利、ユンチェヨンがつけている。通算9アンダー、4位は前週の雪辱を期す、ささきしょうこ。
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《グリーン=スティンプ:11 1/4フィート コンパクション:23mm》
地上2センチ大作戦が、日を追うごとに威力を発揮。青木瀬令奈が通算11アンダーで首位に立った。過去、2勝は逆転勝利。それだけに、「親友の成田美寿々(の優勝)を見て、逃げ切りはすごく格好いい。精神的に強い証明だから」と、あすのターゲットを宣言した。
この日は5バーディー、1ボギーの68をマークした。ただし、3連続バーディーがあるとはいうものの、強烈な印象を受けたのは6番だけかもしれない。残り171ヤードの第2打をU5で7メートルへ。上りのラインをしっかりストロークし、バーディーを決めた。
「前半、組の雰囲気がとてもいい。おかげで、ピンチもなし。後半はちょっと流れに乗れなかったかも…」という。とはいえ、優勝を目指すうえで最も注意していることがある。フェアウェイキープだ。「今回のコースでは、第1打を絶対、曲げたくない。飛距離を犠牲にして、精度を高める作戦。ティーアップをすごく低くしている。ボールが地上2センチぐらいです」と解説した。
実は、2位に終わったワールドレディスチャンピオンシップサロンパス杯でも、同様の作戦を密かに行ったが、「やはり、第3日にスコアを伸ばせなかったことが敗因。それから、プレーでも攻める気持ちに、ブレーキをかけてしまったところがあった」と告白する。同じ轍は踏まない。日々、懺悔ノートを記し、自身へゲキを飛ばし続ける。
「勝つためにはどうしたらいいか。前回の優勝から、もうノートが6冊。おそらく、次の1勝は私にとって人生が変わる優勝になるでしょう」と達観している。今季のJLPGAツアーは身長が低い選手が大活躍。西郷真央、西村優菜、山下美夢有、そして前週Vの木村彩子など、いずれも150センチ台である。
この人も153センチ。体形のハンディを技と知力で補おうと懸命だ。さて、最終日である。「恐れない。見えない敵とも戦う。それは、1番からです」と頼もしい。
(JLPGAオフィシャルライター・宮脇 廣久)
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
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