ローマの休日から戦闘モードへ　テレサ・ルーは男子プロと猛特訓

ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント　琉球ゴルフ倶楽部（沖縄県）

　「90パーセントのプレーができた」。ホールアウトした後、テレサ・ルーは満面に笑みをたたえていた。抜群の精度を誇るショット。4バーディーを奪った後半、9ホールのプレーを見たギャラリーが息を飲むほどだ。「欲をかくわけじゃないけど、パッティングがもう少しよければ、あと4つぐらい、スコアを伸ばせたかもしれない」という。さぞかし、オフにものすごいトレーニングを行ってきたのだろう、と思ったが、「イタリアへ2週間、遊びに行ってきた」。各地を回り、「違った文化を体験したかったからです。中でも、ローマが素晴らしかった。町全体が遺跡そのもの。今年も頑張ろうと、いい刺激になりましたよ」と目を輝かせている。

　休む時には休む。メリハリをつけることで集中力が増す。台湾ではフィジカルトレーニングを行い、本格的にクラブを握ったのは3週前。宮崎では谷口徹、松村道央などのトッププロとラウンドを行う独特の調整法だ。「男子プロとご一緒すると、自分にないテクニックが学べます」。最終日は奇しくも、昨シーズン公式戦年間2勝を達成した最終戦『LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ』と同じ、穴井と直接対決となる。「また、一緒ですか？」と目を丸めていたが、「私は今日と同じゴルフをするだけです」。ローマの休日は遠い過去のものになった。