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2022.10.16

レコードラッシュ 櫻井心那が独走V

<Photo:Toru Hanai/Getty Images>

 JLPGAステップ・アップ・ツアー2022シーズン第14戦・特別競技『日台交流うどん県レディースゴルフトーナメント』(賞金総額2,000万円、優勝賞金360万円)大会最終日が10月16日、香川県仲多度郡・満濃ヒルズカントリークラブ(6,486ヤード/パー72)で行われ、櫻井心那が通算17アンダーで圧勝。ステップ新記録のシーズン5勝目、2週連続Vがかかった今大会は、最終日に本領を発揮した。2イーグル、5バーディーの63をマーク。独走でルーキーのさらなる進化をアピールしてみせた。7打差の通算2位タイはスタイヤーノ梨々菜、西山ゆかり。

 7打差の独走だった。櫻井心那がこの日、達成した記録の数々をあげてみよう。別表を参照してください。

 表彰式が終了しても興奮が冷めやらない様子。「ギリギリで勝ったわけではない。また、トーナメントレコードだし、最終ホールでチップインイーグルだし、格好いい終わり方ができた。今回はですね」と、ホッと胸をなでおろす。

 それはもう、プロ冥利につきる1日。18番、第3打は右手前のグリーンエッジから14ヤードあった。52度で果敢に狙っていく。

 「上りでイーグル賞という看板も見えた。入ればラッキーと思ったけど、それにしてもきれいにボールがカップイン」と振り返り、「ハーフで28ストローク。また、63のスコアも自己ベストです。2打縮めることができた。特に、バックナインでは、とれるところはすべてバーディー狙い。優勝よりも、スコアだけを意識した。ただ、すごすぎる。本当にスコアが合っているのかなぁ…。計算しながら戸惑った。わっ、28。すげぇーみたいな感じです」。

 前半、1バーディー。しかし、後半へ入ると2イーグル、4バーディーと一変した。その理由を、「前週まで不振だったショットがすごく良くなった。チャンスがたくさんつくれたことが大きい。また、きょうは前半、すごい混戦。私に限らず、皆さんがスコアを伸ばしていない。表現は的確ではないかもしれないけど、だらだらした展開。これではいけない。だから、後半へ向かう前、しっかりと気合を入れ直した」と説明した。


<Photo:Toru Hanai/Getty Images>

 一方で、奮い立つ要因があったことも加えている。「小学3年生のジュニアの女の子が観戦してくれた。9月の山陽新聞レディースで、たまたまコース外の練習場へ。そうしたら、私のことをチラチラ見ている子がいた。サインボールをプレゼントすると最終日、応援に来てくれて。それから連絡をとるようになり、きょうもまた…。いいところを見せないといけませんね」と原動力に変えた。

 かくいう当人も、小祝さくらを目標に精進の毎日。「あこがれ、目標の選手を定め、その方をおいかける。私はヘタくそですから、少しでも近づきたい。その一心でやってきた。ゴルフを始めた頃は石川遼選手。それから小祝選手も。特に小祝選手のメンタルがすごいと思います。ボギーを打っても表情を変えないで、てきぱきと歩いている。気持ちの切り替えなど、たくさん参考にしています」と漏らしている。

 次週はJLPGAツアーへ挑戦。「今季はJLPGAツアー2試合、ステップ2試合のスケジュールです。常に、上のツアーで戦うつもりで試合を戦い、練習を積んだ。マネジメントなど、まだまだですけど気持ちでは負けたくない。予選通過は最低目標。毎日、60台のスコアを目指します」。ルーキーはVの余韻に浸る暇などない。快進撃を支えるパワーの源を垣間見た。


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