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2023.10.7

50パーセント減 グリーン上で吉本がひかる

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント 東名カントリークラブ(静岡県)第2日

 脱力で一変。吉本ひかるが6バーディー、ノーボギーの66をマークし、通算10アンダーで3位へ浮上した。「好スコアの要因はパッティングです」と即答。ちょっとした工夫が、この日の好調を運んできた。

 きっかけをつかんだのは前週、第3日のホールアウト後。一枚の写真をみてビックリ仰天-である。「両肩が上にあがっているぐらい力が入っていた。これでは、いくら一生懸命にプレーしてもうまくはいきません。ちょうど、コーチが帯同していて、イライラしながら練習をしていた時に…」。ポロリと目から鱗が落ちたとはこのことだ。

 「少しずつ、力を抜いていき、気がついたら私の感覚では50パーセントぐらい落とした。前週の最終日、それからきのうと試してきて、ようやく慣れた感じがします」。すっかり、迷いが晴れたのはスタートの1番だろう。6メートルのバーディートライ。フックラインでカップ付近はストレートという難しいラインを読み切った。勝負眼も冴えわたる。

 一方でリズムも良くなった。良い流れを途切れさせないためには、ボギーを叩かない。これがバロメーターとなっている。9番、第2打をグリーン奥へ外して、ピン奥3メートルの難しいパーパットが残った。もちろん、この時も深呼吸をして50パーセント脱力を徹底。しっかりと決めた。

 「難しい状況でパーをしっかり決める。これが私の持ち味です」と再確認。今季は第2戦で待望のツアー初優勝を飾ったが、その後はなかなか優勝へ手が届かない。「好調を続けるのは大変なことです。私の場合、それ以前は毎週、プロアマなどがなかった。でも、今年の優勝で毎試合、プロアマへ出してくださっている。うれしい反面、気持ちを一定に保つことなどが難しい。ちょっとオーバーワーク気味で調子を崩してしまった」そうだ。

 とはいえ、これもトッププロへの試練である。「複数回優勝、絶対に達成したい。あすもバーディー勝負でしょうね。だけど、私は私。まわりを気にせずにマイペースでいきます」と頼もしい。精神面でも、50パーセント減。この頃合いが最終日にはちょうどいいのかもしれない。

(青木 政司)


<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

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