2023.10.7
17Mをカップイン 小祝さくら『きれいだった』
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
JLPGAツアー2023シーズン第31戦『スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント』(賞金総額1億2000万円、優勝賞金2160万円)大会第2日が10月7日、静岡県裾野市・東名カントリークラブ(6590ヤード/パー72)で行われた。この日もバーディーシーンが各ホールでたくさん。アグレッシブなプレーを展開した森田遥、小祝さくらが通算11アンダーで首位へ浮上した。1打差の3位は通算10アンダーの吉本ひかる。通算9アンダー、4位タイで柏原明日架、鶴岡果恋が続く。
(天候:晴れ 気温:23.3℃ 風速:2.0m/s)
《グリーン=スティンプ:12フィート コンパクション:23mm》
自身初の大会連覇を目指して、小祝さくらが来た。加えて、プロ200試合目、勝てば区切りの通算10勝という、大仕事が待つ首位タイで迎える最終日。
「きょうは、もったいないボギーがあった。でも、ホールアウトしてみれば5アンダー。まずまずでしたね」と、淡々と振り返る。とはいえ、コース内では喜怒哀楽をまったく表さないが、9番の内容を解説する際には、うつむき気味に思い出し笑いを-。
「きのうから、パッティングが決まる。そうですね。去年もこの大会ではいつも以上にカップインした思い出がある。グリーンはすごく読みづらい。だけど、その割に入るんですよ」というのは、まさに抜群の相性を示すものだろう。
続けて、「最後までのぼりのフックライン。第2打が難しいラフからですから、しっかりパーをセーブする。そのことだけに集中した」といい、「17メートルのバーディートライ。しっかりラインに乗ったけど、ちょっとショートしたかなぁ-そんな感じだったけど、最後の最後でボールがカップへ消えました。本当に、きれいなバーディーでしたよ」と珍しく、自画自賛している。
前年も第2日、首位へ立って逃げ切り優勝。「暑くもなく、寒くもなく今が最高の季節です。でも、そう感じるのは温暖化の影響でほんの少しだけ。200試合ですか。びっくりしたけど、ちょうど切りがいい。記念になるような試合にしたいです」と語った後、「優勝したい。そういう気持ちは強くあります。ところが、そういう気持ちが先走り、空回りしてしまっても…。だから、プレー中は一切、(結果のことなどは)考えません。いいことはありませんからね。地道にいきます」と戒めの言葉を静かに口にした。
ちなみに、この日は1、3Wがしっくりこない様子。「あすの朝、練習場でバンバン打ちながら考える。しっくりきたものを試合で行えばオッケー」が修正法だ。感性を研ぎ澄ませ、いざー。
(青木 政司)
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
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