2024.4.30
オールラウンダーへ 天本ハルカ-さらなる決意
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
JLPGAツアー2024シーズン、第10戦『ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ』(賞金総額1億2,000万円、優勝賞金2,400万円)は今季初の公式競技。5月2日、茨城県つくばみらい市・茨城ゴルフ倶楽部 東コース(6,665ヤード/パー72)で開幕する。
前週は千葉開催。そのまま転戦する選手が多い。29日に続いて、きょう30日もフィールドには公式競技ならではの緊張感が漂う。また、この日から公式会見を開催。JLPGAツアー初優勝を飾ったばかりの、天本ハルカからスタートした。
ジワリジワリと初Vの実感がわいてきた。天本ハルカが通算2勝目を目指し、新しいスタートを切る。
「前週の優勝で、明後日のスタートでは緊張すると思っているけど、やることはどんな試合でも一緒です。試合は一打、一打の積み重ね。私はベストを尽くすため、真剣に向き合うだけでしょう」といい、「他の選手の皆さんがおっしゃっていたけど、優勝するとすごい数のメッセージが届くことを実感。SNSなど、本当にたくさんいただきすぎて、私自身がビックリしている。それで、またあぁうれしいなぁ。もっと頑張らなくてはいけないなど、実感しているのが私の、今…」と続けた。
今大会は3回目の出場。しかし、東コースでプレーすることは初めてだ。「やはり難しい、が印象です。前週もこの試合へ向け、ショットを調整。試合の緊張感の中で、どこまで再現できるか-など挑戦意欲をかき立てている」そうだ。
この日はクラブハウス内で、オフィシャルのポートレート撮影が行われた。ここでも、何事もおろそかにはしない実直さが見え隠れする。会見へ臨む前、さらに会見後、2度にわたって撮影をしている。「2年前、奇跡といえるぐらいの1枚を撮影していただきました。JLPGAの公式サイトのプロフィールや、リーダーボードでも使用される。たとえば、18番のグリーンへ向かう時など、いいものをつかってくだされば、よしっ、と気合が入ります」。プレーはもちろんだが、ここまで気を配っていると、真のプロフェッショナルだなぁと推察することができる。
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
30日、あす5月1日に行われるプロアマトーナメントの前夜祭へ出席。優勝を飾ったからこそ、コース外のさまざまな行事にも声がかかる。ウイナーとなったことで、さまざまな周囲の変化も楽しんでいる様が拝見できた。
5回の挑戦で最終プロテストへ合格してから、今季が3シーズン目。上昇度がスタッツにもあらわれている。年間トップ10回数、バーディー数、サンドセーブ率が1位。平均ストローク、パーオン率、平均バーディー数、ファイナルラウンド平均ストロークは2位である。
ドライビングディスタンスこそ、39位ながら、前週の優勝会見では、「ヘッドスピードは42m/sぐらい。でも、試合ではそれほど飛距離の差を感じたことはありません」と語るショットメーカーへ転じた。総合力が試されるのが公式競技だ。「私は耐えるゴルフが好き」。次週、故郷・福岡へ凱旋するために、優勝後のさらなる変化を示さなければならない。
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