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2015.5.22

ようやく芽生えたプロ意識 石川陽子はすべてを変えた

『中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン』 中京ゴルフ倶楽部 石野コース(愛知県) 1日目

 変わったのは、髪の色だけではなかった。職業であるゴルフ、そして、プライベートまでを一変させている。そうした変化はスコアにもきっちりと表れた。「今週はこれでもか、というぐらい練習をして満足のゆく状態で試合へ臨めました。やっぱり、準備は大切。きょうは、きっちりクラブが振れるようになった」と言葉を弾ませた。安定感抜群で4バーディー、ノーボギーのラウンドは、前週の『ほけんの窓口レディース』とは、大違い。その理由をこう振り返る。

 「試合にはウェイティングで出場しました。練習ラウンドもなく、おかげで最下位争い。帰宅した後、コーチの父、淳一さんと、どうすればいいかを真剣に話し合いました」。幼少時は、一人娘ということもあり、興味をもったのはすべて自室でできることばかり。まさか、プロゴルファーになるとは、考えてもいなかった。「漫画家を目指していました。1人で遊ぶのが好きだったから。それが、父からゴルフをすすめられたのがきっかけで、プロになった。テストは一発で合格したけど、そこまでプロになろうなんて考えもしなかったです。ゴルフはスコアを出すことが楽しかったから、続けてきただけ」と意外な過去をあっさりと告白している。

 ただ、プロになって何度も何度も壁に当たる。かつては飛距離が自慢のひとつだったが、現在は「曲がるのが怖くなり、自信をなくして、40ヤードは落ちたと思う。今は平均で230ヤードぐらい」。しかし、「何かで目立ちたい」と思い立ち、髪の色を変えることを実践した。「今しかできないと感じ、去年の夏は金髪がトレードマーク。それから、ピンクやアッシュ系をいろいろと試した。でも、ブリーチしたりするので、もう髪がボロボロ。『ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ』から黒髪に戻すことにした」。一方で、私生活からきっちり整えるようにしたという。「部屋が片付いていなければ、ゴルフの準備もできていないと思えるようになりました。本当は、皆さんの前で優勝を狙いたいといってみたいけど、自分ができることをしてから…」と、結んだ。

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