2024.6.2
高橋彩華2位 地元Vの悲願は次回へ
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
ヨネックスレディスゴルフトーナメント 2024 ヨネックスカントリークラブ(新潟県)最終日
地元でVの悲願。しかし、高橋彩華は2位タイに終わった。「中盤で、アンラッキーが3回。うーん・・・。それでも精いっぱいプレーしました」と、さわやかな笑みを浮かべる。第1日、73と出遅れたものの、第2日から「どうせ、ダメなら突っ込んでいく」と開き直った。ひたすら上位を目指す。「きのう、きょうとたくさん、地元の皆さんが応援に駆けつけてくださった。皆さんの笑顔をみたい。そのためにバーディーをとる」と、改めて誓いを立てたそうだ。
最終日、5打差を追いかけ8位タイからスタート。前半の5ホールで4バーディーを奪取した。1、3番で5メートル。4、5番は3メートルをカップインさせている。ゴルフの基本は手前から攻めるだが、すべて下りラインにつける独自の作戦を前日から展開していた。「雨の影響で、グリーンが重い。それなら、下りにつければショートすることは防止できる」が理由だ。
というのは、出場選手でもっともコースを知り尽くしているからだ。「200ラウンドまではいっていないけど、100ラウンド以上、このコースでプレー。私を育ててくださったところです」と言葉を区切り、「だから、コースの隅々までわかっている。どんなボールを打てば、どうなるか-。知っていることはいい。でも、知りすぎているからこそ、逆に安全に行ってしまう。そんな逆の効果もあります。そういう意味で、私にとって日本一難しいコース。ただ、2年前と比較すると、バーディーがちゃんととれるようになりました。毎年、パッティングが決まらず、それがストレスでしたけど、次は第1日から行きますよ」と続けた。
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
前記したアンラッキーは唯一のボギー、8番の直後から計3回あった。深いディボットへボールが止まることが2回。13番では、バンカーへ片足がかかる場面も見られた。そんな困難もパーセーブで乗り切ったことは、やはりコースを知る利点だ。「後半、グリーンを狙うショットの精度がいまひとつでした。おかげで、上りラインばかりです。残念でしたけど、ギャラリーの皆さんの笑顔をたくさん拝見できたから、良かったかなぁ。私は精いっぱい、プレーしました」と総括した。
年に一度の大一番。今大会は6回連続7回目の出場だった。それほど、優勝は難しい。
(青木 政司)
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