2nd day プラスワン～上原彩子～

＜Photo：Atsushi Tomura/Getty Images＞

ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント　琉球ゴルフ倶楽部（沖縄県）2日目

　出場108人の内、沖縄県出身はアマチュアを含めて14人。誰もが故郷でVという感動のシーンを思い描いている。「今年は勝つことにこだわりたい。アメリカツアーでは、まだ未勝利だし、日本でも優勝してからちょっと間があいた」。9年連続19回目の出場となる今回は、存在をアピールするには絶好のチャンスだろう。

　16年は意外なことで、日本中に強烈なインパクトを残したシーズン。ちょっとした勘違いが、歴史的な出来事をうむことになった。伊藤園レディスゴルフトーナメントの大会1日目。ルールの勘違いから68打のペナルティーを受けた。「詳細を確認しなかった自分が悪い」といっても、141という18ホール国内女子ツアー史上ワーストストローク記録をつくったのだ。

　いいことはすぐに忘れられるものだが、ワーストとなれば人の記憶に残りやすい。ただ、常に前向きな上原は、「初心に帰りなさい、という戒めだと思った。次はいいニュースで！」とプラスにとらえているという。とはいえ、昨年はグッドニュースもあった。8月のカナダパシフィック女子オープンの2日目、3日目に連続ホールインワンをマーク。同一大会で2度のホールインワンは、米女子ツアー史上最多記録で、4人目の快挙だった。

　「2日目の後、甥と電話で話したら、またホールインワンをしてね、と……。最終日は気合が入っていた」と振り返っている。ちなみにホールインワン賞はタブレット端末。エース2連発でも手渡されたのは1台。日本ツアーとは違い、これも仕方がないことか。