2018.6.17
Day 3 鈴木美重子のプラスワン・テック
<Photo:Matt Roberts/Getty Images>
ニチレイレディス 袖ヶ浦カンツリークラブ 新袖コース(千葉県)最終日
プレーオフへ進出した3選手、プロになってから、すべての勝ち星の合計は75勝。オーバーな表現をすれば、LPGAツアー最強決定戦のようでした。今大会はベテラン、実力者、若手がひしめきあい第1日から大混戦。最終日も、めまぐるしく戦況が変化しました。優勝した鈴木愛さん。この日、目に焼き付いたのは、パー3の17番です。5Uを選択した第1打。ティーショット。しかも、ピンはドローヒッターに難しい、右のロケーションでした。ただ、このショットをいとも簡単に、1メートルにつけるスーパーショット。
「ピンへまっすぐ向いて、ポンと打っただけ」と、鈴木さんは話していました。確かに、その通り。ところが、プレッシャーのかかる場面で、実現できるのは、やはり練習の賜物でしょう。言葉で習得するよりも、体に覚えこませる。さらに、感心したことがありました。ショットの前の素振り。打つ前に、しっかり右足へ乗って、左足を踏み込む。加えて、下半身から、切り返す。意識づけを行ってから本番へ-のルーティンは、アマチュアの皆さんも、ぜひ参考に。トーナメントに足を運び、実際にご自身の目で確かめてください。
一方、鈴木さんが成長したのは、メンタル。ゴルフへ取り組む姿勢は、こちらが脱帽するほど気まじめで、陰日向がありません。負けん気も人一倍です。そうはいっても、負けたくないという気持ちが強すぎると、表情や態度に表れる。以前は、そんな精神状態がすぐにわかりました。でも、賞金女王として臨む今季は、メンタルの制御もスムーズ。そう、見て取れました。母の日のほけんの窓口レディースで優勝。今日、父の日もまた優勝をプレゼントしています。孝行娘を育てたご両親も、きっと喜んでいることでしょう。
また、プレーオフで、惜敗した申ジエさん、テレサ・ルーさんも全力を出し切って、大会を盛り上げています。心から、お疲れさまと申し上げたい。とりわけ、申さんは、発熱でプロアマトーナメントを途中棄権。体調が万全でもなかったものの、よく頑張ったと思います。
(鈴木美重子=担当理事)
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