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2018.6.21

Day 1 プラスワン~小滝水音~

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

アース・モンダミンカップ カメリアヒルズカントリークラブ(千葉県)第1日

 勝負の時が来た。この日、選んだのは真新しい、ピンクのウェア。「ピンクを着るのは、初めてです。木更津のアウトレットで買ってきました」という。昨年の最終プロテストで合格。プロ2年目の黄金世代である。とはいえ、ひとくちにゴールデンエイジといっても、置かれた境遇はさまざまだ。所属は、静ヒルズカントリークラブ。しかし、ウェアにはスポンサーロゴがひとつも見当たらない。

 「クラブは今年から、用具提供していただいています。それ以外は、ありません」。もっかのところ、恵まれているとはいい難い。試合がない週は、所属先でポーターなどさまざまな作業を行って、遠征費などをねん出中だ。「今、ステップ・アップ・ツアーの賞金でギリギリまかなっています」。それだけに、LPGAツアーデビュー戦のサントリーレディスオープンゴルフトーナメントは、衝撃的だった。最終的に16位タイに終わったものの、第2日は一時、首位に。もっか、3試合連続で出場中だ。しかし、今回で第1回リランキングが行われる。もっか暫定で、54位。

 第1日はイーブンパー、79位タイだった。「やっぱり、LPGAツアーは素晴らしいです。ギャラリーの皆さんがたくさんいます。私は目立っていないけど、子どもの頃からたくさんの視線を受けるとうれしい。恥ずかしいけど、もっと目立ちたい。見られることが好きです」と続ける。

 趣味は、密かなブームとなっている御朱印集めだ。「中学の修学旅行で京都を訪れ、試しにいただいたことが、きっかけでした。プロになってから全国を回ることが多い。結構、増えています。最近では、九州みらい建設グループレディースゴルフトーナメントの時、参拝した、武雄神社の御利益がすごい。樹齢3000年のクスノキがパワースポットになっていて毎日、参拝したら6位タイ」。

 小滝水音(こたき・みお)はもちろん、本名だ。ところが、「おたきさん、と呼ばれることが多い。また、みおも当然ですけど、こちらも読んではいただけません。海の音と書いて、みおという人にはあったことがある。水音で、みおはまだ、会ったことがありません。みずねと読む方が多いです」と苦笑した。キャディーをつとめる父・賢太郎さんが、山の清流のように-という願いを込めて命名。

 自身の名前を全国区にするのは、本人の活躍しだいだが、ひたむきで努力を続ける姿勢にエールを送りたくなった。

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