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2018.8.24

内田琴子、プロ初V 『次はガッツポーズを』

左:内田琴子、右:黄ゲッキン

 2018年LPGAレジェンズツアー第3戦 『シブヤカップ』(賞金総額2,000万円、優勝賞金300万円)大会最終日が24日、石川県金沢市・ゴルフ倶楽部金沢リンクス(5,771ヤード/Par72)で行われ、内田琴子が通算イーブンパーで、初優勝を飾った。台風20号の影響で強風が吹き荒れ、大混戦の展開に。5人のプレーオフへ持ち込まれ、2ホール目に決着した。
 また、60歳以上が対象のグランドシニアの部(5,214ヤード/Par72)は、通算イーブンパーで黄ゲッキンが優勝。
(天候:曇り 気温:34.5度 風速:10.7 m/s)

 無欲が勝利を運んできた。内田琴子は5人のプレーオフを、「優勝したいとか、そういった気持ちはなかった。ただ、18番でボギーを叩いたことが悔しい。プレーオフは18番だし、せっかくのチャンス。よしっ、リベンジして帰ろう」。2ホール連続でパーセーブを行い、それが初優勝につながった。
 とはいえ、「プレーオフに入る前、すごく緊張していた。でも、同期の大竹エイカと、一緒に優勝あらそいができたら…。そんなことを話していたら、とても楽な気分になった」という。4人のライバルは、実績抜群だ。しかし、最終日に披露した忍耐力はキラリと光る。1997年、LPGAプロテストはトップ合格。一気に期待がふくらんだ。ところが、試合ではこれといった戦績が残せない。昨年から、レジェンズツアーへ参戦し、2年目で大輪を咲かせる。
 現在、インドアのスタジオで週3回、指導を行う。もちろん、練習も欠かさない。教えながら、自身も上達する。これがゴルフの奥深さだ。一方で、5月に病を患い、ドクターストップがかかる。2カ月の治療を経て再び、クラブを握ったのは7月だ。しかし、復帰戦で、待望のV。それどころか、プロになって初優勝だ。
 「どうすれば、優勝できるのか。私には、そんなイメージがつくれなかった。でも、きょうを境に、ちょっと変わるでしょうね。1度できたことは2度できる。もちろん、欲はかかないけど、期待しちゃいましょう。次に勝つ時は最終ホールで、いいパッティングを決め、ガッツポーズで締めくくりたい」。人生は100年時代だ。生涯スポーツのゴルフだからこそ、実現できた、実現可能な目標である。

【次戦へ-ひとこと】

西田 智慧子 (2位タイ:0)
「風が弱くなったり、強くなったり…。本当に読みづらかった。でも、プレーオフまで進出できるとは思っていなかったし、この粘りは次へつながる」

ケイ ジャンヌ (2位:0)
「プレーオフへ行けたけど、後半は3パットなどで流れが悪くなった。次戦はもっと、良いプレーをしたい。ちょっと悔しいけど、今回は充実していました」

祖父江 歩 (2位タイ:0)
「18番のプレー中、まさか自分がトップだったなんて、知らなかった。終わってみれば、あのボギーは悔いが残ります。でも、レジェンズで最高成績。次の試合に向け、調整します」

大竹 エイカ (2位タイ:0)
「つい先日まで、クラブが握れない状態。プレーオフまで持ち込めたのは、奇跡ですよ。だけど、課題がたくさんできました」

《グランドシニアの部》
黄 ゲッキン (優勝:0)
「すごく嬉しいです。きょうは、これだけの強風にもかかわらず、スコアを73にまとめることができた。横風は計算しにくく、きのうと比較にならないぐらい、コースが難しい。最後まで我慢しようと決めていたし、今年はあと1勝したい」


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