ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント　第1日目

2009年度LPGAツアー第25戦『ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント』(賞金総額6,000万円、優勝賞金1,080万円)の初日が宮城県宮城郡の利府ゴルフ倶楽部(6,554Yards,Par72)で開催された。

天候：晴れ、気温：23.2℃、風速：2m。気温こそ高くないものの、日差しが強く絶好のコンディションとなった初日。海外ツアーから帰国した今大会のディフェンディングチャンピオン、上田桃子が5バーディーノーボギーの67をマークし、同じく5アンダーとしたウェイ ユンジェ（台湾）と並び、トップに立った。2打差の3位タイには茂木宏美と一ノ瀬優希が続いている。また現在獲得賞金ランキング1位の諸見里しのぶはイーブンパーの18位タイ。同2位の横峯さくらは2アンダーの5位タイにつけている。

「ピンチも無かったし、もっと伸ばせる内容でした」と言うほどショットが好調の上田。パッティングでは「カップの縁に止まったのが3～4回ありました」と惜しい場面も多かったが、昨年優勝の舞台で、絶好のスタートを切った。
今年は主戦の米国と日本のツアーを行き来する生活。「日本でプレーしたい気持ちとアメリカで勝ちたい気持ちが半々で、中途半端になってしまった」と反省を口にしていたがが、8月上旬に出場したアクサレディスで優勝した事で気持ちが変わった。「ただ“勝ちたい！”と漠然と思っていて、勝つためにどう準備すればいいかを考えられなかった。でも不安がある中でも勝てたことによって、ゴルフを楽しめるようになりました」と価値ある優勝。それから2ヶ月弱。今週は親友と慕う東北楽天イーグルスの田中将大選手から「一打一打集中して、エンジョイしてみたら？」とアドバイスを受けた上田。課題の精神面を克服しつつある元女王が、大会連覇へ突き進む。

そして今季は出場試合の半分が予選落ちと、苦戦を強いられていたウェイ。「今スイングを戻している途中で、先週くらいからやっと調子が上がってきました。今週くらいから腰の切り方や、力の入れ方もわかって来て良い感じ」と久しぶりの首位発進に充実した表情。今年の賞金シードまではあと1000万円近くは欲しいだけに、久しぶりの優勝争いは当然意識するところ。「まぁ…、意識しますよね。でもまだ100％の自信は無いんです。まずは今まで練習してきたスイングをキチンやること。あとは一打一打集中して、自分を信じて。」不安と期待が入り交じった中で迎えた絶好のチャンス。明日以降も試練のラウンドが続く。