2019.6.7
3パットで発奮 渋野日向子−急浮上のワケ
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
ヨネックスレディスゴルフトーナメント ヨネックスカントリークラブ(新潟県)第1日
3パットは、プライドが許さない。渋野日向子が、2試合連続の2位発進。第1日、前後半で、それぞれ3連続バーディーを披露し、ギャラリーから「さすが」の大声援がおくられた。奮起のきっかけとなったのは、5番。3パットのボギーを叩いたことだ。
「バーディーパットが10メートルです。そして、パーパットは2メートルぐらい。でも、そこからかなりオーバーをして…。イラッときたけど、気合を入れなおした」という。このあたりが、やはりただ者ではない証拠だ。「次のホールからしっかりとストロークをできるようになった」。6-8番の3連続バーディーへつながる。さらに、後半は安定感抜群で、ノーボギーのラウンド。ハイライトは13-15番、この日、2度目の3連続バーディー奪取は本当にお見事だった。
「きょうは28パット。前週の最終日、久々の33パットでした。ショットが悪くなかったので、やはり内容がいまひとつだったのは、パッティングが原因。でも、あまり深刻には考えなかったです。今まで繰り返してきた練習をしっかりやれば、問題ないと思った」。最終ホールも6メートルを沈め、バーディーで締めくくる。上々のスタートとなった。
「雨が降って、グリーンはそれほど速くはない。ピンをデッドに狙っていけば、ボールは止まると思います。私からすれば、とてもプレーがしやすい」と話し、「優勝とはいわないけど、トップ5へ入れれば」と手応えを感じている。
また、3日には、「桃太郎のまち岡山大使」へ就任した。「名刺ができました。本当に、ありがたいです」と、改めて公式戦V効果を実感中。「岡山の美味しい食べ物や、いい所をこれからたくさん紹介していくけん」とPRにもつとめる。なるほど、プロゴルファーにとって、鬼よりも怖いのは、3パットだ。
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