2019.9.1
渋野日向子が歴代1位タイに『新しい記録をつくる』
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
ニトリレディスゴルフトーナメント 小樽カントリー倶楽部(北海道)最終日
最低限の目標をクリアした。5位の渋野日向子は心の底から、「本当に良かった」にという言葉を吐いた。首位から2打差でスタートした最終日。6、7番で連続バーディーを奪い、激しい優勝争いに加わった。「7番は上って、下って、スライスする難しいライン」と、全英女王のテクニックを垣間見せ、ギャラリーを喜ばせている。しかし、続く8番では、ほぼストレートの2.5メートルのバーディーパットが決まらない。「はずした時点で、優勝はないなぁと」と振り返っている。
大会開幕前、体調不良を訴え、前夜祭を欠席した。「長い1週間でしたが、今は心配ありません」と気丈に答える。そして、「(注目されていることで)周囲からの重圧は感じない。ただ、ショットに対して感情を入れすぎてしまう。これが疲れます」とも。というのは、「ボギーを打っても、頑張れという声援が力になりました。ありがとうございます」と、ギャラリーへの感謝を忘れない。
スコアは71。連続イーブン以上のラウンド数を28に更新。歴代1位のアンソンジュと肩を並べた。次の目標は、新記録樹立と年間獲得賞金1億円の突破だ。次週はオープンウィークに充てる。それだけに、「(日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯は)賞金が高いし、4日間競技は世界ランキングのアップにもつながる。大事です」。会場のチェリーヒルズゴルフクラブは1年前、最終プロテストへ合格したスタート地点である。
「すごいですよね。2年目からなかなかの経験をしている。(更新中の)記録も並んだからには、新しい記録をつくりたい。歴代1位になることは、ものすごく価値があります」。まるで他人事のようだ。だから好調が長続きするのだろう。
※こちらをクリックすると拡大画像が開きます(メディア管理部・鈴木 孝之)
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