2019.9.14
渋野日向子 『あすこそ60台を』
<Photo:Chung Sung-Jun/Getty Images>
第52回日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯 チェリーヒルズゴルフクラブ(兵庫県)第3日
連続レコードはストップしても、渋野日向子が再び、力強く一歩を踏み出した。「記録が途切れた途端、肩の荷が下りた。逆に、オーバーパーのことを考えずに集中できたと思う。予選を通過して、あと2日間は絶対、アンダーパーでプレーする気持ちでやっていた」という。内容は6バーディー、4ボギー、1ダブルボギーで出入りが激しかったが、イーブンパーでまとめている。
超攻撃的スタイルをアピールしたのは、パー4の12番。ラフから残り147ヤードの第2打を、グリーン右端から4ヤードのピンを果敢に攻めた。「いけない方に外してしまった。でも、仕方ないのかなぁ」とダブルボギーの要因を分析し、「次のホールでバーディーを獲れたので、気持ちを切り替えることができた。155ヤードを6Iで抑えて打った。最近、ロングアイアンで、いいショットが打てなかったので、本当に良かった。久しぶりにいい感触です。きょうは、ピンを狙ってバーディーをとれたと思う」と収穫があったことを報告している。
この日は10,582人の大ギャラリーが会場を埋め尽くした。一挙手一投足に熱視線を浴びたことに、「ビックリした。朝から、すごく多かったですよね。地元の子どもたちがたくさん来てくれたので、うれしい」とほほ笑む。さらに、会場周辺では駐車場へと続く、大渋滞が発生。メディアから「シブコ渋滞」と水を向けられると、「そんな…。渋滞は、私のせいではないです」と豪快に、笑い飛ばした。
40位タイ、通算1オーバーである。満足していないのは当然ながら、渋野自身だろう。最終日へ向け、「まだ、60台のスコアを出していない。外すと難しくなるけど、それでもお構いなしにピンを狙う」。それこそ、スマイリングシンデレラのスタイルだ。
(メディア管理部・森谷 清)
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