2020.9.4
葭葉ルミ コロナ禍で発見した脱力の1W
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
2020-21年JLPGAツアー第4戦、『ゴルフ5レディス プロゴルフトーナメント』(賞金総額6,000万円、優勝賞金1,080万円)が9月4日、岐阜県・GOLF5カントリーみずなみコース(6,571ヤード/パー72)で開幕した。大会第1日は雷雲接近で2時間16分の中断で長い1日に。7アンダーの葭葉ルミが首位に立った。1打差の6アンダー、2位は田中瑞希がつけている。賞金女王の鈴木愛が2アンダー、27位タイ。3試合連続優勝を目指す、笹生優花は1アンダー、39位タイから巻き返しを狙う。
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脱力で、葭葉ルミが首位発進。7バーディー、ノーボギーの内容に、「危なげなかった。でも、こんないいスコアが出るとは…」と言葉が弾む。ただ、初のリモート会見は、「緊張しますね」とつぶやきながら席につく。
好調の要因は、パーオン率の上昇だ。「グリーンを外したのは、12番だけです。それも、グリーンエッジでしたから、パターで打てた」という。さらに、幸運だったことは、競技中断がハーフターン時。「再開後、スタートまで40-50分ぐらいあって、慌てることがない。パッティングの練習まで。そのおかげで後半、パッティングの調子が良くなったのかもしれない」と分析した。
印象に残ったのは首位に並んだ16番の6メートル、単独首位に立った18番は5メートルのバーディーパットを決めている。パッティングの名手の雰囲気まで醸し出した。昨年まで豪快な飛距離がトレードマーク。しかし、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で思考を大幅に変えている。
「最も大切なことは健康でいることです」と前置きし、「みんなが満足のいく練習ができなかったと思う。だから、できることをやる。私は、特にティーショットのバリエーションを増やす練習をした。どこでも1Wを選択するのではなく、3Wや5Wでも打つ。また、6-7割の力でボールをコントロールする練習です。今までは常にフルスイングでしたから…。コースレイアウト、ピンポジションに応じて、使い分けられるようになってきた。OBが減りましたね」と笑顔で語った。
今季の特徴は第1日、好スコアが出ることだ。ところが、連日というわけにはいかないのが勝負の妙。「いいプレーをしているので、こういうときに勝ちたいなぁ」といい、手が届きそうで届かないツアー2勝目への課題を、「力まないことです」と自身を戒めた。
(メディア管理部・中山 亜子)
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