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2020.9.5

タブーへ挑んだ吉川桃 見事な修正力で4位T

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

ゴルフ5レディス プロゴルフトーナメント GOLF5カントリーみずなみコース (岐阜県)第2日

 桃の実は秋の季語。吉川桃が通算6アンダー、4位タイの成績に今季一番の笑顔をみせた。「3試合予選落ちでした。今回、結果が出てほっとしています」。フーッと大きなため息がもれる。

 この日、10番まで順調にスコアを伸ばしてしていたが、異変が起こったのは11番。好事魔多しだ。第1打で、「持ち球のドローとは、まったく逆の球筋が…。不安が広がりました。後半は、その不安を感じたまま、プレーをしていた」という。なるほど、ショットが安定しない。3つのボギーで、苦しい流れになった。しかし、このままでは終わらない。18番で一変。バーディーで締めくくった。

 「17番で原因がわかった。疲れてくると、アドレスの重心がかかと寄りになる。上半身が起きた状態で、ボールが右へ出ます。それを無理に左へ打とうとして、上半身だけでスイングをする。それで左へひっかけることが連続した」と分析したという。修正とは簡単にいえるが、試合中に行うのは至難の業だ。修正力を発揮できたのは、なぜか。

 ステップ・アップ・ツアーの経験が大きい。「試合中、修正することはよくないと言われる。でも、ずっとそのスタイルでやってきた。悪いところを冷静に把握し、次のショットをしっかり修正できる力がプロには必要です」と解説した。昨シーズンはステップ・アップ・ツアー18試合へ出場。開幕戦で優勝を飾り、トップ10入りが6回など活躍。「ステップは距離の計算、クラブの番手選びなどをすべて自分で行う。すごく大変でした。ただ、その経験があるから今があります」と頼もしい。

 2020年はステップ30周年。「試合をしてくださって、ありがとうございます」と、感謝の気持ちを抱き続ける。秋は収穫の時。

(メディア管理部・中山 亜子)

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