2020.9.12
ホームアドバンテージ 田辺がひかり輝いた
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯 JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山県)第3日
田辺ひかりが5バーディー、ノーボギーの67をマーク。通算10アンダー、2位タイで最終日へ挑む。
「10アンダーで最終日を迎えるのは初めてです」。信じられないといった表情だが、ナイスプレーに笑みがこぼれる。今大会はショットが好調だ。この日もピンを差すような切れ味が際立った。印象に残るのは、18番の第3打。残り90ヤードから、50度で50センチにつけた。勢いを残したままだ。
好調の要因は、ホームコースのひとつにあげたJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部。広島県福山市の実家から、車で40分弱と近い。自宅通勤だ。「中学生の頃からプレーしている」という。今年も開幕前に10ラウンド以上まわっているそうだ。
ただし、「何度プレーしても、本当に難しい。いつも風が強い。フェアウェー、グリーンにアンジュレーションがあって、うまく使えないと好スコアにつながらない。最終ホールまで、ものすごくしんどい。そういえばあまり、60台のスコアを出した記憶がありません」と気を引き締めた。
練習が終了すると、感謝を込めながら入念に使用した用具を手入れする。クラブは当然だがキャディーバッグ、シューズもすべて。「グリップを特にきれいにしないと、ショットの時にしっくりこない。ピカピカの道具は気持ちがいいです」と話した。用具を大切にすることは、自身を磨くことにつながる。
(オフィシャルライター・宮脇 廣久)
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