2020.9.23
黄金の22パット 松原由美が首位発進
2020-21シーズンJLPGAステップ・アップ・ツアー第3戦『2020中国新聞ちゅーピーレディースカップ』(賞金総額1,500万円、優勝賞金270万円)が9月23日、広島県廿日市市・芸南カントリークラブ(6,460ヤード、パー72)で開幕。21歳の松原由美が、5アンダーで岩橋里衣と並んで首位に立った。3アンダーで、竹山佳林、久保啓子が3位タイに付けている。
(天候:晴れ時々曇り 気温:26.6℃ 風速:1.9m/s)
12フィート、コンパクション24。JLPGAツアーに負けないグリーンコンディションは、スリリングな第1日を演出した。とりわけ、印象に残るのはロングシャフトを駆使した松原由美のパッティングだ。10番からのスタート。13番でバーディーを奪うと15番、18番で4メートルを沈める快進撃だった。
「ミドルパットが決まった。グリーンが速い。軽くストロークしたパッティングがラインに乗るのは気持ちがいい」と話した。さらに後半へ入り4番は、カラーから5メートル、7番も6メートルと、下りのラインをしっかりと読む。「素晴らしいグリーンです。ラインの読みがピッタリです。22パットのラウンドでした」。充実の内容に笑顔が映える。
1999年2月生まれの、いわゆる黄金世代。「同世代の活躍。気にしていないと言えばウソになる。まわりの方からいろいろといわれますけど、背伸びをしない。できることを精いっぱいやるだけです。自粛期間中、アプローチとパターを徹底的に練習した。所属の吉川カントリー倶楽部のおかげです。本当にありがとうございます。きょうのラウンドは、きっとそのおかげでしょう」と感謝の言葉を添えた。
2011年、大王製紙エリエールレディスオープンで12歳270日という、JLPGAツアー史上最年少予選通過記録を樹立。「初出場の大会で、予選を通過できた。覚えています。ただ、過去のこと。アマチュア時代にとらわれ過ぎるのは良くない。もう、プロですから、結果がすべてです」と表情が引き締まった。今大会、優勝を飾れば今年の大王製紙エリエールレディスオープンの出場資格を得る。
飛躍のチャンスは目前にあった。
(ステップ・アップ・ツアー担当=新納 智明)
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