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2020.10.17

雨で躍動 淺井咲希、67で一気に首位

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGAツアー2020-21年第9戦『富士通レディース 2020』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)大会第2日が10月17日、千葉県千葉市・東急セブンハンドレッドクラブ(6,659 Yards/Par 72)で行われた。冷たい雨、難しいコースコンディションでスコアが伸びない。しかし、得意の雨の日のプレーで、淺井咲希が通算5アンダーで首位に立った。通算4アンダー、2位は申ジエ。3位に通算3アンダーのペソンウが続く。
(天候:雨 気温:12.6度 風速:北北西3.8m/s)

 この日のベストスコアを淺井咲希が叩きだした。苦手のパッティングが次々と決まる。4番の10メートル。6番では7メートルのバーディーをカップインさせるなど、目を見張るようなプレーの連続だ。

 朝から雨が降り続いた。そして、12月を思わせるような冷気。ムービングデーにもかかわらず第2日、アンダーパーのプレーはわずかに8人だった。それだけに、6バーディーの猛攻は異次元を感じさせるほどだ。前週のスタンレーレディスゴルフトーナメントでは、最終日、首位を快走していたが最終ホールで2人に並ばれ、プレーオフで敗れた。

 「スタンレーでは、勝負所のパッティングが決まらない。悔しくて、気分転換というより、すぐにパッティング練習。苦手のショートパット、もっとも多いバーディーチャンスの4メートルぐらいをたくさん行った」という。負けに不思議な負けはない。今大会前も、入念に練習を繰り返す。その成果が表れた。

 「前半、いいパッティングが決まった。ノーボギーだったし、ほぼ完ぺきな内容。でも、後半の15番でバーディーよりも先にボギーを叩いた。それも、5メートルのバーディーチャンスから、3パット。落ち込むより、あのホールで逆に気合が入った。次はバーディーをとる-」。16番、その言葉通り、ピン上3メートルのバーディーを決めた。勢いに乗って、17番も連続バーディーである。

 しかし、チャンスはそう続くものではない。18番は最も難しいホール。パーセーブするには、20メートル以上を2パットの条件だった。「2パットであがれたら、120点だなぁ。そんな気持ちです。でも、落ち着いていたし、うまくいきました」と満足そうに語っている。

 条件が厳しくなればなるほど、持ち味を発揮。「さすがにきょうは寒くて、終盤は手がかじかんでいたけど、おそらく他の人より寒さには強い。基本的に暑がりですからね。きのうも半袖でプレーしたし、昔から雨の日のプレーは、スコアが悪くないんですよ」と、思い出したようにほくそ笑む。

 リベンジのチャンスを自力でモノにした。「いつもピンばかり狙ってしまうけど、今回はピンポジションによって安全策をとっている。コースはラフがとても長い。だからフェアウエーをキープして、パーオンをする。さらに、できるだけバーディーパットを打つ。最終日に注意することです」と締めた。もっとも難しいといわれる通算2勝目へチャレンジする。

(メディア管理部・中山 亜子)

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