2020.10.17
稲見萌寧 2週連続Vへ挑戦
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
富士通レディース 2020 東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県)第2日
淺井咲希、ペソンウなどが上位を形成している。何やら、前週のような展開…。稲見萌寧が首位へ3打差の好位置をキープした。2週連続優勝が視界へ入る。ところが、昨夜から降り続く雨と寒さに体力が限界に近づいていた。「きょう、1ラウンドできて本当に良かった」。ほっと胸をなでおろす。
決して、好調ではなかった。この日は、崩れそうになりながら、ミスはいずれも最小限で食い止める。11番、第2打がうまくいかず、2オンはしたものの、30メートルのロングパットを残した。3パットで痛恨のボギー。しかし、15、16番の連続バーディーで再び、盛り返した。それだけに、18番が痛い。パーで切り抜ければ、最終日は最終組で迎えられるはずだった。が、ふたたびピンチ。第2打がガードバンカーにはまった。「アゴから70センチくらい」という難しい状況。スタンスもままならず、グリーンを直接狙うことができない。この日、最大のピンチといっていいだろう。「第3打はフェアウェイに出すだけ。それだけに、ボギーで上がれて良かったと思う」と振り返った。
前週、JLPGAツアー通算2勝目を逆転で飾った。ところが、「今週はショットの調子が良くない。ひたすら、我慢のゴルフです。だけど、パッティングに助けられている」という。「予選を通過して良かった」と控えめな口調ながら、若さの特権は体力の回復が速いことだろう。2週連続の優勝争いは、技術だけではなく精神力も試される。
(メディア管理部・鈴木 孝之)
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