2020.11.19
ボギーフリーの渋野日向子 連覇へ4位発進
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
第39回大王製紙エリエールレディスオープン エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)第1日
プロゴルファーにとって、最高の妙薬といえば、バーディーといわれてきた。しかし、大激戦が展開される昨今は少々、事情が違うらしい。この日、68をマークしたディフェンディングチャンピオンの渋野日向子は、「ノーボギーが良かった」。まっ先に口にする。ボギーフリーは健康をつかさどるバロメーターなのだ。
さらに、忘れてはならないのは、勝負におけるパッティングの重要性だろう。10番スターのこの日、せっかくのチャンスが一転、11番でイヤなムードにつつまれた。210ヤードの第2打を2オンに成功。10メートルのイーグルチャンスが訪れる。
ところが、3パットのパー。「インパクトの時、パンチが入って、大オーバーすることがわかった。朝の練習でロングパットを練習したけど、あの時はイメージがでないまま打ってしまったと思います」と猛省する。
続く、12番では微妙なパーパットが残った。「2メートルぐらい。のぼりのちょっとフックライン。でも、きれいなストロークでしっかりとカップの真ん中から入った。ここが、きょうのターニングポイント」と解説している。ボギーフリーは今季、2回目。JLPGAツアー通算12回目だ。良い流れを呼び寄せるには、やはりいかにボギーを打たずにホールを消化するかだろう。
「ショットの調子があまりいいとはいえなかった。それでも、気持ちをコントロールしながらうまくできたと思います。きょうは、同組のメンバーにも助けられた。古江(彩佳)ちゃんがたくさんバーディーをとるから、私も頑張ろう-そんな気持ちに。また、親友の大里(桃子)さんと一緒だったことも大きい。周囲をみる余裕がありました」と、感謝することしきりだった。
とはいえ、勝負は54ホール残っている。「今年は第2日のスコアがあまり良くない。予選カットのラインばかりを気にしているから、スタートが良くてもそれを生かすことができないのかもしれない。あすは粘り強く」と自身へ活を入れた。ちなみに自己採点は「45点」と厳しい。昨シーズン、バウンスバックの女王としても名をはせたが、今回を含め残り2戦はボギーフリーが代名詞になれば、新スタイルの誕生である。
(メディア管理部・中山 亜子)
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