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2020.11.20

勝みなみ すべらない3位

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

第39回大王製紙エリエールレディスオープン エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)第2日

 本来なら、ラッキー7となるべきところだ。勝みなみにとって、この日のターニングポイントは7番。ちょっとしたアクシデントに見舞われた。第2打地点へ移動中、急斜面で転倒。幸い、何事もなかったごとくプレーを続けている。

 「テレビカメラに映っていなければいい。急に右足をとられて…。その瞬間、スローモーションのように、いろいろと頭に浮かんだ。手をついたら危ない。あっ、転ぶなど-です。結局、右手をついておしりが汚れました」と、はずかしそうに振り返っている。とはいえ、大事にならなかったことが何よりだ。

 さらに、「コースで転んだのは初めて。芝が濡れていて、順芽でした。ライが良すぎた」と、一笑に付してしまったところが、さすがだった。そして、9番でこの日の初バーディーを奪い、後半も3バーディーを追加。首位から1打差の3位タイで決勝ラウンドを迎える。

 すでに、年内の優勝宣言をすませた。もうひとつ、さらなるチャンスを得るため、今大会は上位でフィニッシュしたい。もっか、賞金ランキング、メルセデスランキングが36位。次週のLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップの出場権を得ていない。有言実行のために全力投球の毎日だ。

 そんな必死のスタイルが、ピンチをチャンスに変えてしまう。「きのう、きょうとバンカーショットの後、1パット以上したことがない。ピンを狙ってスピンをかけるショットが上達したと思います」と話した。さらに、今大会は2018年、プロ初Vを飾った思い出の試合だ。

 「プロになってから、たくさんのことを学んだ。この2年間があって、今があります。一番は飛距離が伸びたことでしょう」と前置きし、「最後の試合にするつもりはありません。第1打で距離を稼いで、第2打がショートアイアンでスピンをかけて打てる」と、自身を鼓舞するように頷く。極め付きは、「滑って転んでも、ゴルフは滑っていません」。天晴れなプロ魂である。

(メディア管理部・中山 亜子)

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