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2020.11.28

原英莉花 浴槽に神様-の夢は吉兆か

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGA公式競技『JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ』(賞金総額1億2,000万円・優勝賞金3,000万円)大会第3日が11月28日、宮崎県宮崎市・宮崎カントリークラブで行われ、原英莉花が通算10アンダーとスコアを伸ばし、首位をキープ。公式競技連勝へ大きく前進した。2位は通算9アンダーの西村優菜渋野日向子は74で通算5アンダー、6位タイヘ後退した。
(天候:晴れ 気温:15.2度 風速:6.0m/s)

 強風に苦しみながらも、アンダーパーの71。第1日から首位の原英莉花が完全優勝、さらに日本女子オープンゴルフ選手権に続く、公式競技連勝へ大きな1日となった。この日、自身が「あすにつながる」とクローズアップしたのは、18番のパーセーブ。158ヤードの第2打は何と5Iを選択した。「通常は、7I。でも、風が強く2クラブあげました」という。右15メートルにつけ、ファーストパットをショート。

 2メートルのパーパットが残った。「難しかったと思います。ワンカップぐらい切れるフックライン」。カップインの瞬間、よほどうれしかったのだろう。ガッツポーズが飛び出す前日までの2ラウンド以上に条件が厳しかった、ムービングデーである。

 「ラウンド中、食べることを忘れたというか、食べそびれた。いつもはハーフターン、12、15番でおにぎりなどのエネルギーを補給する。でも、今日は…。後半は脳がつかれてアップアップでした。しっかり、ごはんを食べないといけませんね」。意外なことを口にした。それほど、考えることが多く、集中していたことになる。

 忍耐のラウンドだった。今大会、相性の良い1、2番で「パッティングがうまくいかない。ライン取りがあっていないように感じた。そんなことが要因で、波に乗れない」。3バーディー、2ボギーの内容は、粘りの新境地だろう。この日は、33パット。第1日が22パットなのだから、苦戦したことがわかる。

 ただし、そこはこの一戦にかける気合でカバー。「特に公式競技では、最終日の前夜、寝る前にスコアを伸ばす、と気合を入れている。空回りすることもあるけど、これがビシッときます」と話した。続けて、夢の話がおもしろい。

 「公式競技の最終日の前は、寝ていても夢の中で戦う」と前置きし、「私、すごい夢をみるのです。今週は特に…。覚えているのは、階段を上っていくと、お風呂がある。その浴槽の中に神様がいた。よくわからないですけどね。それから、私がカップの中へ入っている夢もあったかなぁ」。どちらも、決して縁起が悪くはない。

 ちょっと気が早いが、優勝を飾れば日本人選手では2013年、大山志保以来7年ぶり。日本女子オープン→LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップの連勝は、14年のテレサ・ルー以来になる。今夜は、素晴らしい夢を-。

(メディア管理部・鈴木孝之)

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