2020.12.10
安田祐香 4打差逆転へ『丁寧に』
<Photo:Atsushi Tomura/Getty images>
JLPGA新人戦 加賀電子カップ グレートアイランド倶楽部(千葉県)第1日
1オーバー、4位タイで第1日を終えた安田祐香は「60点」と、ちょっと厳しい採点だった。前半で3ボギーのビハインド。しかし、持ち前のショット力を後半で発揮し2バーディー、ノーボギーで最終日の逆転に臨みをつないだ。バーディーこそならなかったが、パー3の17番。「風は左からアゲインスト。距離も長い。右はバンカー、左は池。むずかしい、超むずかしい」と、解説した3UTの第1打が2メートルへ。「きょう、一番良かったショットです」と顔がほころんだ。そして、「同組の山下さんがさらっと打って、5メートルへ寄せた。私もがんばろう」。奮起したことを明かす。
スタート時、予想外の雨に見舞われた。「気温が低い。本当に寒かった。また、雨が降っていたので、距離の計算に苦労した」という。ただし、前半から内容は悪くはなかった。「チャンスについていた。でも、バーディーが少ないのは残念です。あしたは、チャンスを確実にものにする」と気合を込める。
2019年プロテスト合格者限定の今大会。今季の開幕前から、もっとも前評判が高かったのは安田だった。ところが、故障の影響で同い年の古江彩佳、西村優菜はすでにプロ初優勝を飾り現在、全米女子オープンへ出場のため遠征中。少し、水をあけられた感もある。「同期の皆さん、特に同い年の選手からいつも刺激を与えられる。いいライバルに恵まれた」。しみじみと語っている。それだけに、「1打、1打を丁寧にプレーする」があすのテーマ。長い人生、少しの遠回りは悪くはない。
(メディア管理部・中山 亜子)
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