2021.8.12
時の人、稲見萌寧『思い出は引きずらない』
JLPGA ツアー2020-21シーズン第37戦『NEC軽井沢72ゴルフトーナメント』(賞金総額8,000万円・優勝賞金1,440万円)が8月13日、長野県軽井沢町・軽井沢72ゴルフ北コース(6,679ヤード/パー72)で開幕する。12日は指定練習日。また、公式会見が行われた。
通常とは周囲の視線が違った。東京オリンピックでゴルフ界初のメダリストとなった、稲見萌寧が公式会見。「思い出は引きずらない。今週の試合に切り替えている」と、含み笑いを浮かべながら切りだした。
目前の試合へ集中するスタイルに変わりはない。改めてメンタルの強さがわかる。ただ、銀メダル獲得について、改めて言及した。「私自身、(どんな偉業を成し遂げたのか)わかりません。でも、(銀メダル獲得で)まわりの方が、たくさん喜んでくださった。それがうれしい」といい、「人生で名誉のひとつになりますね」とかみしめるように話している。
ただし、2位でおめでとう-の祝福には、ちょっと複雑な様子。「2位でおめでとうでは、2番目だなぁと思います。やっぱり、金メダルの方がすごいことでしょう。それに一度は手が届いた。悔いがないわけではありません」とひと息つきながら、「メダルをとったことでおめでとうの言葉を頂戴できれば、しっくりきます」と解釈しているそうだ。
そして、「これからもJLPGAツアーで頑張っていきたい。(銀メダル獲得で)5年間のシード権をいただけたことは、本当にうれしいと思います。(シード権は)来年から10年以内に行使しなければなりませんけど、やっぱりシード権は毎シーズン、自分の力でつかみたい」とブレない姿勢を言葉にする。
オリンピック最終日の翌日から、練習をスタート。「2年ぶりの軽井沢です。ちょっと気になることは、オリンピックの開催コースと、芝やレイアウトがまったく違うことです。感覚がずれているので、うまく合わせていければいいですね。今は、少しでも上位へ行くことだけを考える。ただ、あす以降は天気がそれほどよくはないという予報です。耐えなければいけません」と自身へ言い聞かせた。
というのは、祭りの後-には絶対にしない。強い気持ちが垣間見えた。
(メディア管理部・宮崎 善秀)
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