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2022.4.8

金田久美子 全集中で首位キープ

<Photo:Ken Ishii/Getty Images>

 JLPGAステップ・アップ・ツアー2022シーズン第2戦『Hanasaka Ladies Yanmar Golf Tournament』(賞金総額3,000万円、優勝賞金540万円)大会第2日が4月8日、滋賀県栗東市の琵琶湖カントリー倶楽部 琵琶湖・三上コース(6,360Yards/Par72)で行われた。金田久美子が好調をキープ。通算5アンダーで単独首位を守った。1打差の通算4アンダー、2位は脇元華。通算3アンダーの3位に西山ゆかりが続く。
(天候:晴れ 気温:17.7℃ 風速:2.3m/s)

 アンダーパーをキープしたのは、わずかに3人。この日も難コースが選手へ、強烈なプレッシャーで奮起をうながす。首位を守った金田久美子。イーブンパーのラウンドを、深いため息をつきながら振り返った。

 「ホールアウトまで息をつくヒマなどなし。特に、グリーンの周囲はメジャー並みのセッティングでした。また、きょうのピンポジション、私が最終日だろうと想定したところ。バーディーよりも、ボギーを叩かないプレーは神経をつかいます」という。

 その意味で、スタートホールがキーホールとなったに違いない。第2打をミス。打球はバンカーへ飛び込んだ。続く、第3打もトップ気味でグリーンをとらえられない。「ボギーを覚悟した」そうだ。

 しかし、全集中で10メートルのパーセーブへ挑戦。パターを選択し、グリーンエッジからとは思えない素晴らしいストロークで、カップへねじ込んだ。いきなり飛び出した、ガッツポーズがその証明だ。

 パッティングだけではない。きのうに続き、アプローチが好調を支える。「11、14番とグリーンオンしなくても、1メートル以内にうまくボールを寄せることができた」と良い流れを手放すことはなかった。

 さらに、「プレーしている方は大変。でも、見ている方は本当におもしろい展開でしょう。最後の5ホールは難しい。3打リードしても、差はないようなものです。もちろん、優勝なんて、考える余裕はないでしょうね」と続ける。

 優勝から11年の日々が過ぎ去った。「勝ち方ってあると思う。絶対、ここという場面が来るものです。もちろん優勝したいけど、大いにそのシーンを楽しみましょう」。勝負師の心意気は健在だった。まさに経験のなせる業だ。

(ステップ・アップ・ツアー担当=新納 智明)

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