2025.4.7
稲垣那奈子がトップ通過―富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 主催者推薦選考会
2022.7.3
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
資生堂 レディスオープン 戸塚カントリー倶楽部(神奈川県)最終日
最終日、大出瑞月がギャラリーをわかせた。65をマークし、通算11アンダー。5位タイへ浮上した。振り返れば、第2日は首位タイ。ところが、第3日は76を叩いて優勝争いから脱落したと思ったら…。
「けさはとても良い目覚めでした。体が動く。スタート前、練習グリーンでは前日に振るわなかったパッティングの感覚がすごくいい」。予感は的中した。印象に残るのは10番、10メートルのバーディー奪取。
「3パットも覚悟していたけど、打ったら、入った」と苦笑した。「パッティング、アプローチはすべて私が決断する。どなたがキャディーでも、相談するのはショットだけかなぁ」という徹底したスタイルを貫いている。
というのも、パッティングなどは、「感覚派ですから、説明は難しい」としながらも、「パッティングは右手主導で行う。距離感、打ち出しの方向も右手しだい。しっくりこない日は1日中ダメですよ。でも、今日のように感覚がよければ、ポンと入ったりします」と説明を加えた。
しかし、プロになってから表現は適当でないかもしれないが、見て盗む-ことを怠らない。鈴木愛の練習グリーンなど、少し離れた場所から凝視する姿を何度も拝見したことがある。また、この日、同組のイボミも自身のお手本のひとり。
「一番パッティングに悩んでいた頃、ボミさんのストロークを見て勉強。同組でプレーした時は本当にうれしかったなぁ。もちろん、今日も…」と再浮上のポイントを語っている。そのイボミは今季初めて、大会を通して各日、アンダーパーをマーク。
「瑞月さんにパッティングを教えてほしい。タッチ、ラインの読みが素晴らしい。自信をもってストロークしている姿が印象的でした」と、おほめの言葉をいただいた。
今季はQTランキング4位で前半戦へ出場。前週まで暫定リランキング34位だったが、21位へジャンプアップを果たした。とはいえ、ツアー初優勝、シード権を目指してこれからが正念場。黄金のライトハンドへ注目しよう。
(JLPGAオフィシャルライター・宮脇 廣久)
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>