2022.8.13
吉田優利-今季初Vへメリハリをつけて
<Photo:Atushi Tomura/Getty Images>
NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 軽井沢72ゴルフ北コース(長野県)第2日
調子の良さが表情に表れている。吉田優利は通算9アンダー、3位タイでホールアウト。「昨日よりも、ショットが安定していた。ミスの幅が減っている」という。
この日、もっとも際立ったのが序盤の2番。残り155ヤードの第3打を7Iでピン20センチへ、まさに刺すようなショットを披露する。らしさ全開のバーディー奪取だった。
「打った感じは、ちょっと打球が右へ出たような印象だったけど、あそこまでピンの近くへ寄るとは…。ラッキーでしたね」と控えめに話すのは、どっしりと落ち着いている証のようにも映る。3番でボギーを叩いたものの、その後は随所で攻撃的なプレーを展開。終盤では、素晴らしいパッティングを披露した。
14番で左奥から8メートル、そして16番は右奥から5メートルのバーディー奪取に成功。「納得のいくプレーができた。順位を確認しながら」と振り返っている。
<Photo:Atushi Tomura/Getty Images>
常に、口にすることがある。「結果よりも内容」。ところが今回はちょっとニュアンスが違っていることに気がついた。というのは、「オープンウィークで、優勝に足りないものは…」と自身を見直したそう。「ボギーの数が多い。たとえ、バーディー数は同じでも、(優勝するには)アグレッシブにプレーをすることも大切だけど、ミスをしても何とかなる-という回数を減らしたい。勝負へメリハリをつける」。固く誓っている。
まさに、今回はアップデートしたニュースタイルのお披露目のようでもあった。もちろん、引き続き好調であることも忘れてはいない。連日、朝の練習ではスイング動画を撮影し、細部まで入念にチェックする注意を繰り返す。「同じような調子でも、細かいところを調整しています。動画をみると毎日、少しずつ違うけど、きょうはいつもどおりでした」と話した。
一方、パッティングでは、「コースに出たら感性を大切にしている」とも。さらには、「今、ゴルフがすごく楽しい。もちろん、練習も。あっという間に時間が過ぎていく。それがうれしいです」と言葉が弾む。
というわけで、最終日へ向けては、「精いっぱいのプレーをお見せします」。しっかりと端的に、準備が整ったサインを出した。
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