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2023.3.12

敗れたものの復活勝利への近さを感じさせたささきしょうこの74ホール

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

明治安田生命レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント 土佐カントリークラブ(高知県)最終日

 12番パー4でこの日6個目のバーディーを奪い、2位との差を3打に広げたささきしょうこ。しかし、決してそのリードに気を緩めることはなかった。

 「昨日から同組でラウンドしている吉本(ひかる)さんはいいショットを放っていたし、パッティングもしっかり決めていました。気が抜けないと思い、自分のプレーに集中しました」とささき。その読み通り、じわじわとスコアを伸ばし始めた吉本に15番パー5で追いつかれると、逆に16番パー4で逆転される。それでも17番パー3では、「このパッティングを入れなければ追いつけないと思いました」と、5メートルのバーディーパットを沈め、再び追いついた。

 勝負はプレーオフへ突入。2ホール目でバーディーパットを先に決めた吉本に対し、ささきのバーディーパットは無常にもカップの横をすり抜けて勝負が決した。

 直後は気丈にテレビのインタビューを受けていたささきだが、それを終えると徐々に悔しさがこみ上げ、熱いものが両目からこぼれてきた。

 「プレーオフで2ホールともフェアウェイのセンターからピンに寄せ切れなかったのは自分のミスです。勝ちたかったですけど、オフのことを考えれば上出来です」


<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 と、しっかりと前を向き直したささき。敗れたとはいえ、トップ10に一度も入れなかった今大会で2位になったのは大きな自信になる。開催コースの土佐カントリークラブには中学時代から合宿させてもらっているが、その恩返しも少しだけ果たすことができた。5年ぶりのツアー4勝目はお預けとなったが、最後まであきらめない姿勢やショットの精度など、随所に好プレーが見られただけに、近い将来、そのチャンスは必ずくることを予感させる4日間だったのではないか。

(JLPGAオフィシャルライター・山西 英希)

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