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2015.5.3

相性抜群の今大会! 申ジエが感謝を込めて今季初V

 2015年LPGAツアー第9戦『サイバーエージェントレディスゴルフトーナメント』(賞金総額7,000万円、優勝賞金1,260万円)の最終日が5月3日、千葉県市原市の鶴舞カントリー倶楽部 西コース(6,515ヤード/パー72)で行われ、初日から首位に立った申ジエ(韓国)が、完全優勝。通算8アンダーで今季初Vを飾った。1打差の通算7アンダーの2位は、この日のベストスコア66をマークした菊地絵理香、3位は通算6アンダーで木戸愛が入った。(天候:晴れ 気温25.3度、風速:2.1メートル)

 最終18番。決めれば優勝、外せばプレーオフという大事な、2メートルのバーディーパットを申ジエはきっちりと沈めた。「胸がドキドキして、いつものルーティンよりも少し長くなった」と振り返る。どうしても勝ちたい-いつもは自然体が売り物だが、今回は事情が違った。自分のためというより、応援してくれる周囲の人々のため、感謝を伝えたかったから。言葉よりも「優勝する姿を見てもらいたかった」という。それだけ、勝敗にこだわったのは、「2010年の大会で優勝している。あの年は、私が世界ランク1位になり、いい思い出がたくさんあった。だから、この大会になると、気分が高揚してくる」。さらには、「日本の企業がたくさん応援してくれるので、今年は早く優勝したい、と少しだけあせりがありました」と本音を明かした。

 昨シーズン、メインスポンサーはなく、サブスポンサーが数社あっただけだった。それが、今季はメインスポンサーがつき、サブスポンサーが4社に。「私は外国人。だから日本の企業が応援してくれることは、とてもうれしく、ものすごいパワーになりますね」。そんな感謝の気持ちを申はチャリティーという形で表している。日本へ主戦場を移した昨シーズンから、宮崎、大分などで障害者や恵まれない子どもたちのために、慈善活動をスタート。

 施設を訪問して、「私は子どもの時、恵まれた環境で育ったわけではない。今日があるのは、夢をもって一生懸命に頑張ってきたからです。だから、皆さんも夢を持ちましょう」と励ましてきた。宮崎県の日韓親善大使もつとめている。それから、忘れられないのは、東日本大震災の被災者の役に立ちたい、と2011年大会の2位の賞金を全額寄付。韓国では、『寄付天使』と呼ばれているという。

 大会初日からショートパンツで話題をさらい、最終日はきっちりと主役を演じた。「今年は賞金女王になる、と宣言してシーズンへ入った。この優勝で1歩前に出られた。これから大きな大会が待っているので、コンディションを調整して試合へ臨みたい」。そう言葉を弾ませた。

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