2024.5.15
山下美夢有、満足できない自信度合80パーセント
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
JLPGAツアー2024シーズン第12戦『ブリヂストンレディスオープン』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)が5月16日、千葉県千葉市・袖ヶ浦カンツリークラブ袖ヶ浦コース(6,731ヤード/パー72)で開幕する。15日はプロ・アマトーナメントが行われた。
2年連続年間女王の山下 美夢有だが、今季はまだ未勝利という結果に甘んじている。にもかかわらず、メルセデスランキングで5位につけているのは、全試合で予選を通過し、出場9試合中5試合とトップ5に入っているからだ。その原動力となっているのは、現在1位にいるパーセーブ率だ。実は、22年からこの部門だけはずっと1位をキープしている。しかも、22年は90.4835パーセント、23年は90.0585パーセント、そして24年は90.4483パーセントと高いレベルでの話だ。それでも山下自身は納得がいかない。
「簡単なアプローチをしっかり寄せられるようにしたいですね」。数字以上にパーを拾えていない印象が強いのは、アプローチで寄せ切れていないからだと言う。それでも、「ここにきてようやくパッティングの調子が上がってきたことで、なんとかパーセーブできています」と振り返る。
優勝争いに絡みながら、そこから抜け出せないのは、アプローチの良化もあるが、やはりショットの精度をどれだけ上げるかだろう。ただ、いきなりピンにビシバシと絡むショットを打てないことは理解している。要は、ピンそばにつけられるチャンスをいかにモノにするかだ。
「その意味では100ヤード以内の距離をどれだけ正確に打てるかが課題です。特に、パー5では3打目で100ヤード以内の距離が残りやすいだけに、しっかりと寄せてバーディーを奪っていけば、自然とスコアは上がっていくと思います」。
要は、どれだけ正確なショットを打てるかだが、「まだ100パーセントって感じではないので、そこが100パーセントになれば優勝できるんじゃないかと思います」と、自己評価を下す山下。ちなみに、現在は80パーセントの自信度合だというが、開幕時が60パーセントだったことを考えれば、かなり上がっているように思える。
「100パーセントと比べると、やっぱり違いますよね。昨年の今頃は100パーセントでしたが、もう構えたときから寄るなと感じていました。スイングリズムやプレーのリズムなど全てが良かったですからね」。やはり年間女王の座を守り続ける山下にとっては、その20パーセントの差は大きいのだろう。
それでも、昨年は今大会で優勝し、翌週も優勝。その後も3位タイ、2位、優勝とほぼ無敵のゴルフを展開していた山下。いい流れをつかむきっかけとなった大会でもあるだけに、今年も優勝して同じような流れに持っていきたいところ。そして8月のパリ五輪に出場できるなら、そこで自信度合100パーセントに持っていくつもりだ。
(山西 英希)
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