逆転Vを目指す穴井詩　「いわれるうちが華」－

『中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン』　中京ゴルフ倶楽部 石野コース（愛知県）　2日目

　ホールアウト後は、練習場へ。いつもと違ったのは、穴井詩を激励しようと、多くのファンが待っていたことだ。「優勝してください」、「あすも応援にきます」など、次々とエールが－。やはり、地元の大会はありがたい。もちろん、その期待に応えるのがプロの仕事ということを、本人も熟知している。「いわれるうちが華。肝に銘じてプレーします」と表情が引き締まった。ツアー未勝利、シルバーコレクターの冠を、そろそろ返上したいところだ。

　首位とは3打差があるものの、「やっぱり、追う方が楽です。正直な話、いつも、トップで最終日を迎えた時は、同じ組で優勝争いをするライバルが、スコアを伸ばすと、オタオタするところがある。その点、あすはこちらがスコアを伸ばせばいいだけ。頑張りますよ」と静かな闘志を燃やしている。この2日間、穴井はノーボギーのラウンドと安定感は抜群。しかし、「たくさんのバーディーチャンスがありながら、モノにできなかったのが悔しい。きょうも、5回ぐらい、チャンスを外した」と反省の言葉を口に。だから、18番のバーディーフィニッシュは大きかった。「日々、最後はすごく大事」。逆転のシナリオはできあがっている。