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2024.6.23

尾関彩美悠、苦手の4日間大会克服の鍵は6UT

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

アース・モンダミンカップ カメリアヒルズカントリークラブ(千葉県)第4日

 コースコンディション不良のため、この日は7ホールのラウンドになった尾関彩美悠。再開となった12番パー4で8メートルのバーディーパットを沈めると、続く13番パー3でも13メートルのバーディーパットを沈めた。その後の5ホールは全てパーに終わったものの、トータルでは67をマーク。通算7アンダーの7位タイに浮上した。

 「今日はショットがよくありませんでしたが、パッティングの調子が本当によくて救われました」。スタート時間が7時から13時に変更になったが、その時間を利用してホテルへ戻り、2時間の仮眠をとったという。いい感じにリフレッシュできたことで、体力も回復。思うように体が動いたことで、自分のゴルフができた。

 今季は序盤こそ予選落ちが続いたが、第5戦のヤマハレディースオープン葛城から前週のニチレイレディスまで12試合連続で予選を通過している。その間、ヨネックスレディスを欠場しているが、同週に開催された全米女子オープンに出場して36位タイに。自己記録を更新する13週連続での予選通過と、好調だ。その理由は、ショートゲームの安定感にある。

 「パッティングも好調ですが、今年はアプローチやバンカーショットといった小技も調子がいいんです」。確かに、リカバリー率は69.0096パーセント(7位)と数字は悪くない。聞けば、昨年はグリーンを外すことが多く、自然とアプローチをする機会が多かったという。改めてショートゲームの大切さを実感し、練習量を増やした結果、ピンに寄る確率も上がった。

 「実は最近、アプローチで6番ユーティリティを使うようになったんです。芝が薄くなっているところのように、ライが悪いところからでも上手く寄せることができます」。打ち方はボールをスタンスの中央よりも少し左に置き、パッティングの要領でクラブを真っ直ぐ引いて真っ直ぐ出すイメージになる。「ボールをしっかりヒットできるので、結構使っています」。全米女子オープンでも何度か使い、ピンチをしのいだとのこと。今大会でも、第3ラウンドでは、グリーンを5回外したが、全てピンに寄せてパーセーブに成功している。

 今季、トップ10の回数は3回だが、全て3日間大会でのもの。「4日間競技での成績が今イチなのが、現在の悩みです。せっかくいい位置にいるので、明日は上位でフィニッシュしたいですね」。現在の目標は優勝とメルセデス・ランキング10位以内という尾関。4日間大会で上位に入れば高ポイントを稼げるだけに、ビッグスコアを狙いたいところ。状況にもよるが、グリーンを外したときは、6番ユーティリティでしっかりと寄せるつもりだ。

(山西 英希)

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