2024.8.17
川﨑春花「朗報」に背中押され首位快走
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
JLPGAツアー2024シーズン第23戦『CAT Ladies 2024』(賞金総額6,000万円、優勝賞金1,080万円)の大会第2日が8月17日、神奈川県箱根町・大箱根カントリークラブ(6,652ヤード/パー72)で行われた。首位スタートの川﨑春花がこの日も好調をキープ。8バーディー、1ボギーの65をマークし、通算11アンダーで最終日を迎える。3打差の通算8アンダー、2位はペソンウ。通算7アンダー、3位の森田遥が逆転を狙う。
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《グリーン=スティンプ:12 1/4フィート コンパクション:22.5mm》
2位に1打差の首位で第2日に臨んだ川﨑春花は、前日のホールアウト後に朗報を受け取っていた。翌週に迫った全英女子オープンへの出場権獲得。出場を辞退した選手がいたため、直前になって出場権が転がり込んだ格好だが、「行くかどうか迷ったのは、ほんの一瞬。(今年の会場の)セントアンドリュースに1度行ってみたかったので、ワクワクしてきました。ラッキーです」と屈託のない笑顔を浮かべた。
幸運に背中を押されたように、この日も首位を快走した。速いグリーンの難コースで、時おり強風に悩まされながらも、ミラクルショットを放つ。3番パー3では、ティーショットをグリーン右のラフに外したが、58度のウェッジで打ち上げてから転がし、見事にチップインバーディー。16番パー4でも、花道の隣のラフから再びチップインバーディーを奪った。
好調なパッティングにも、たびたびピンチを救われた。「ラインを読めたホールと、そうでなかったホールがありましたが、読めた所ではタッチも合って入ってくれました」と振り返る。
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
11番パー4では下りフックラインの8メートルのバーディーパットが、思ったほど切れず、約3メートルオーバーするピンチに陥ったが、返しのパーパットを丁寧に決めた。続く12番パー3でも、ティーショットをグリーン右のラフに外し、アプローチも6メートルオーバー。パーパットを外し、ボギーパットも2メートルの微妙な距離が残ったが、慌てずに沈め、後退を最小限に抑えた。
普段通り、バーディーを奪ってもボギーを叩いても、涼しげな表情を変えずにラウンド。「きのうもきょうも風が難しくて、そこに集中しなければならなかったことが、逆によかったのかなと思います」。
いつもと少し違うのは、今週はプロのキャディーではなく、ハウスキャディーを起用していること。4月のパナソニックオープンに次いで今季2度目だそうで、「たまには1人で考えながらやってみようと思いまして…」と説明する。このあたりにも内省的なスタイルが表われている。
JLPGAツアーでの過去4勝は全て4日間大会。最終日には初の3日間大会での優勝がかかる。ホールアウト後はそのまま空港へ向かい、渡英する予定。5度目の優勝と確かな自信を手土産に、イギリスに乗り込むことになるか。
(宮脇 広久)
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