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2024.8.18

飛距離戻った渡邉彩香 今季自己最高2位

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

CAT Ladies 2024 大箱根カントリークラブ(神奈川県)最終日

 通算5勝の実績を持ちながら、昨季メルセデス・ランキング71位となりシード権を失った渡邉彩香が、通算10アンダーで今季初のトップ10入りの単独2位でフィニッシュ。今季メルセデス・ランキングもシード権獲得圏内の43位に浮上した。

 「JLPGAツアー屈指の飛ばし屋」復活だ。最終18番・パー5では、ピンまで250ヤードの第2打でスプーンを振り、ピン手前1.5メートルにピタリ。イーグルフィニッシュを決めた。「昨日もこのホールでは、2オンを狙ってグリーン横まで運べていたので、今日も『4』はマスト。イーグルトライができればいいなと思っていました」と説明する口調にも、勢いが戻ってきた。


<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 昨季は32試合中19試合で予選落ちを喫し、シード権を失った。今季もドライバーの選択に迷い、持ち味の飛距離まで落ちていた。「15ヤードくらい落ちてしまい、245-250ヤード先のバンカーを越える計算で打ったショットが、手前から落ちたりして、さすがに危機感を抱きました」と振り返る。「シャフトをいろいろ変えたり、ヘッドの形状も試させてもらったりして、自分が気持ちよく打てるクラブを探していました」と明かす。

 「ドライバーが良かったり悪かったりで成績が左右されていたけれど、ようやく自分の理想の雰囲気が漂い始めた」のが7月上旬。そして前週のNEC軽井沢72ゴルフから導入した「ツアー AD DI 6X」のシャフトがズバリはまった。今大会でも、平均ドライビングディスタンスは神谷そらに次いで出場選手中2位の261.667ヤードをマークした。

 「優勝には届かなかったけれど、自分のプレーにワクワクする気持ちが湧きました。こういう気持ちは久しぶりです」と目を細める。最終日は首位の川﨑春花に6打差の4位タイからスタートし、3打差の単独2位まで追い上げた。「差はありましたが、行けるところまで行きたいと思っていました。いい1日でした」と満面に笑みが浮かんだ。

 「去年苦しんで、今年はシード権獲得が第一なのはもちろんですが、自分としては、目標はそこではない。もう1回勝ちたいと思ってシーズンに臨んでいます」と胸中を明かす。2022年5月のほけんの窓口レディース以来の優勝も、確かに現実味を帯びてきた。

(宮脇 廣久)

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