2024.8.24
脇元華 冷静・丁寧-初Vへ前進
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
JLPGAツアー2024シーズン第24戦『ニトリレディスゴルフトーナメント』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)大会第3日が8月24日、北海道苫小牧市・桂ゴルフ倶楽部(6,651ヤード/パー72)で行われた。大混戦の展開。通算10アンダーで脇元華、桑木志帆が首位で最終日を迎える。1打差の通算9アンダー、3位は鶴岡果恋。通算8アンダー、4位タイから上田桃子、アマチュアの横山珠々奈、政田夢乃、宮澤美咲が逆転を狙う。
(天候:晴れ 気温:27.7℃ 風速:4.5m/s)
《グリーン=スティンプ:11 1/4フィート コンパクション:23mm》
変身の秘密は修正力。脇元華が待望のJLPGAツアー初Vへ、大きく前進した。ムービングデーは5バーディー、1ボギーの68をマーク。よく好スコアの翌日は…といわれるが、前日のように66とはいかなかったものの、これなら及第点を与えることができる。
前2日との違いは、序盤からのバーディー奪取。1番で2メートルのチャンスをあっさりとカップインさせた。とはいえ、第3日は風が一定しない難しいコースコンディション。「風が読めない。中途半端な距離ばかりが残った」という。それだけに、手前から攻める-を徹底。もうひとつ、新境地を披露したのは、「きのうと違ったのは、ショットの精度がぶれていた。ラウンド中、調整しながらより注意をはらってプレーしましたね」と話した。
今季はシード復帰を目指すシーズン。前週までのメルセデスランキングは39位につけている。しかも、予選落ちがここまで2戦と大幅に減少。本人曰く、「技術が上がっている。パーオン率が上がったことがその証拠です」と説明した。
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
ポイントは2つある。「スイングでトップの位置が深くならないようにする。もうひとつがクラブを左へ振り切ることです」といい、「そのおかげで結構、しぶとく予選通過ができている。ショットでブレがおさまっていると思います」と続けた。
一方で、パッティングの不振からも脱却。「元々、パッティングが好きで得意。でも、不振に陥って、さまざまなことを試してきた。かといって、ストロークの仕方を変えたわけではない。私の打ち方はそのままに、パターをたくさん試した。うまくいっている」という。
2週前から使用するパターの感触は抜群。好スコアを後押しする。最終日は、「優勝を目指してプレーする。冷静に、丁寧に。私を信じてプレーします」。落ち着いている。「スコアを5、6-伸ばせたらいい」と笑顔で語った。
(青木 政司)
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