2018.6.29
『私もゴールデンエイジ』 河本結がステップ初V
<Photo:Ken Ishii/Getty Images>
2018年LPGAステップ・アップ・ツアー第11戦『Skyレディース ABC杯』(賞金総額3,000万円、優勝賞金540万円)第3ラウンドは、荒天のため競技が中止。36ホールの競技短縮が決定し、第2ラウンド終了時点の首位、河本結とイナリのプレーオフが行われた。1ホール目でバーディーを奪った河本が、ステップ・アップ・ツアー初優勝を飾っている。
最大瞬間風速17.6m/s。雷雲接近で2度にわたって、競技が一時中断された。13時15分、36ホールに競技短縮が決定。河本結と、イナリのプレーオフは、たくさんのドラマを演出した18番、パー5で行われた。短期決戦に河本は集中。フェアウェイキープを第一に考え、第3打の残りは、ピンまで85ヤードだった。「あれほど、気持ちの良いショットは、今までなかったほどです。今年のステップ開幕戦から、球を曲げる練習をコーチと取り組んできた。イメージ通りのショットです。完璧でした」。52度のウエッジで、きれいな弧を描いたフェードボールを、ピン上1.5メートルにピタリとつける。
ウイニングパットは、「下りのフックライン。打つ瞬間、心臓の鼓動が伝わってきた。でも、タッチが合っていたら、カップを広く使える。絶対入る、と思った」。ステップ・アップ・ツアーでは、新垣比菜、吉本ひかる、勝みなみ、原英莉花に続いて、5人目のゴールデンエイジVだ。
ライバルについて、「同級生でもリスペクトしています。一緒にラウンドすると、自分に足りないとこは何か。研究のために、しっかり見ます。特に(畑岡)奈紗は、ゴルフの取り組み方が違うなぁと、高1の時から感じた。一緒にお風呂に入っていると、湯船へ浸かりながら、冷たいシャワーを浴びている。質問をすると、『今日の疲れが残らないように…。明日のパフォーマンスが下がるから』と言われ、驚いた。ゴルフに対する向き合い方が違う。鮮明に覚えている。以来、私も取り組み方を、少しずつ変えていった」と話した。
切磋琢磨するゴールデンエイジ。河本は、続ける。「ゴルフが大好きです。その気持ちは、誰にも負けない。私も、奈紗のように絶対、世界で戦います。今、1Wの飛距離が260ヤードだけど、270-80ヤードぐらいは飛ばしたい。アメリカの女子ツアーへ行くための準備を積み重ねていく」。夢をかなえる-まず、1勝である。
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